何もない一日。
 そんなふうに決めつけられた今日は、何の疑いもなく忘れ去られて。
 昨日になって、一昨日になって。
 思い出すのも難しいような、昔になる。

 だったら、そんな一日にほんの少し、色を見つければいいんだね。

 力を抜いて。閉じた瞳をこらして見て。
 何も考えずに、笑いたいときに笑えばいいよ。

 ほら、見えてくる。

 そんな、
 ひだまりのような、
 あったかくて当然のしあわせを

 毎日感じられる、私でありたい。

 君へ、ありがとう。


【ひだまりしあわせ抄 完】



2005/10/19